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寒い夜は燗酒ですよ

日本酒が嫌いになった人の中には、若いころに無理やり安酒の熱燗を飲まされて急性アル中でえらい目にあってなった人が少なからずいると思います。

何を隠そうSonnyも大学の新歓コンパでイッキさせられえらい目にあい、それから日本酒はいまいちでした。

特に飲みに行って出される安酒の熱燗はとてもとても飲めませんでした。

・・・が・・・

実はお燗に向く酒を選んで、ぬるく付けて飲むことを経験してから燗酒の魅力も感じられるようになりました。

どんなお酒がお燗に向くか?といえばいろいろありますが温めても味の線がくずれない「生酛山廃系」の酒が良いとされています。

「生酛(きもと)造り」「山廃酛(やまはいもと)造り」とはお酒を醸造するいちばんもとになるいわばスターター的存在の「酛(酵母と麹が活発に発酵している小規模なもろみ)」の造り方の種類で、「生酛」が江戸時代に確立された方法で、「山廃酛」が「生酛」での微生物の動きを研究して途中の過程を省略した明治時代に確立された方法です。

どちらも「酛」が完成するまで複雑な微生物遷移を経てつくりだされます。そのおかげでお酒に複雑さと力強さが加わるのです。

ちなみに現在の日本酒造りの主流は「速醸酛」で、これは「生酛山廃」で微生物遷移の末、生き残った乳酸菌によって造り出される乳酸(これによって酸度が上がり酵母が生えやすい状態がつくられる)を人工的に造ったものを入れて酛を造る方法です。

「生酛、山廃酛」のお酒には必ずラベルに誇らしげにそのことが記載されていますのでそんなお酒を見たら、力強く、お燗に向く酒と思ってください。

さて先日以下のお酒をひや、ぬる燗(40℃位)、熱燗(50℃位)で飲み比べる機会がありました。

大七 純米生酛(福島)1.8l ¥2580 
飛良泉(ひらいずみ 秋田) 囲炉裏酒(山廃酒母四段)1.8l ¥2363

2008_12180001

大七はひやで、非常にきれいで飲みやすくややおとなしい感じさえしました。ところがぬるく付けると・・・・
猛烈に旨みが豊かになり、やわらかな甘みがひろがり後味の酸がきれ素晴らしい味わいになりました。熱燗ではやや味が軽くなるような感じ・・・

飛良泉はひやではやや粗いバランスのくずれたイメージでしたが、またまたぬるく付けると・・・・
またこれも、旨みが強くなりひやの時の粗さも丸くまとめあげられている感じに・・・いや、これも美味い!!こちらも熱燗だとぬる燗に比べて味わいは軽く感じられました。

燗酒苦手の方、是非これらのお酒の「ぬる燗」試してみてください。付けることによってアルコールも少し飛びますし、体温に近くなることで吸収、分解も早く、酔いざめもいいはずです。湯煎で付けるのが一番ですが、レンジでも口の広い陶器の器なら美味しく出来ますよ!

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